痛みの根本原因を明らかにするために絶対必要な考え方

では、評価の基本
「 PART3」です。

前回まででお伝えしたことは、
以下の2点です。

  • なぜ痛いのか?を考える

  • 痛いと感じる根本には、
    組織を傷つける負荷が必ず存在している。

つまり、
「組織を傷つける負荷」は
何なのか?
それさえわかれば、組織を傷つけずに済み、
その結果、
「痛み感覚」を生じさせずに済むわけです。

なので、
組織を傷つける負荷を
評価結果から明らかにして、
対策しなければなりません。

では、負荷とは何か?

それは「力」です。

組織を傷つける「力」
からだにかかってしまった結果、
侵害受容器や末梢神経が刺激されて、
痛み感覚が生じています。

なので、
評価ポイントは「力を診る」です。

痛みのある患者さんの根本には、
患部の組織を損傷させてしまった「力」
これが絶対に存在しています。

その「力」が、
侵害受容器や末梢神経を
刺激してしまっている根本原因なのです。

では、
「力を診る」とはどういうことなのか? 

「力を診る」というのは、
MMTのようなのことではありません。

からだにどのような力が加わって
組織が壊れて痛くなったの??ってことです。

侵害受容性疼痛
神経障害性疼痛

これらの原因によって
痛みを感じている患者さんには、
患部に何らかのかかってしまった結果、
痛み感覚が生じています。

つまり、
侵害受容器への刺激による痛みや
神経の障害による痛みは、
痛み感覚が生じるその前に必ず、
「何らかの力が患部に加わって組織が損傷する」
という出来事があります。

例えば、
切れるとか、
刺さるとか、
圧迫されて潰される
そんな感じです。

侵害受容性疼痛で言えば、
何らかの「力」が患部にかかって、
組織損傷が生じた結果として
侵害受容器が刺激されてしまい、
痛いと感じているのです。

神経障害性疼痛も同じです。

何らかの「力」が神経にかかって、
神経損傷の結果として痛いと感じているのです。
(関節リウマチ・その他神経系に影響のある自己免疫疾患は「負荷」なしにも組織を損傷していきますが、私たちの職場には「ドクター」もいるわけです。信頼して、自分でも経過をしっかりフォローし続ければその鑑別はきっと大丈夫です)

とにかく、
患部に「力」が加わった結果、
組織が損傷されてしまい、
「痛み」が生じているわけです。

「力を診る」というのは、

どのような力が組織に加わった結果、
組織を損傷してしまったのか?
それを考えましょう
ということです。

ご理解頂けましたでしょうか?

仙腸関節とか
筋膜とか
運動連鎖とか
マルアライメントとか、
そのような細かい身体評価を始める前に、

どのような力が組織に加わった結果として、
患者さんは痛いと感じているんだろう?
これを考えなければなりません。

この考える作業をすっ飛ばして、
いきなり身体評価を始めるから
よくわからなくなってしまうんです。

仙腸関節とか
筋膜とか
運動連鎖とか
マルアライメントとか
そういった細かい評価は、
なぜ組織を損傷するような「力」が
患部に加わってしまったのか?
これを立証するための1つの手段に過ぎません。 

患部にはどんな力がかかって
組織損傷が生じたんだろう?という、
評価するにあたってのスタート地点
これを忘れてはいけません。

そうしないと、
行き当たりばったりで
当てずっぽうな評価にしかなりません。

とりあえず問題点を見つけられたから、
それを痛みとこじつけてみよう。
という評価になってしまいますよ。
ということです。

そんな、まるで博打のような評価では、
臨床での悩みはいつまでも消えません。

今回は以上です。

まず考えるべきは、
どのような力がかかって患部の組織が傷つき、
痛みが生じているのか?
これにつきます。

もし難渋している患者さんが
いらっしゃるのであれば、
この原点からもう一度考えてみてはいかがでしょうか?

次回からは「力の診かた」
さらに掘り下げていきます。

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The workshop on physical exercise
代表:三井祐紀