組織損傷と「力」の関係【その1】

もう少しでコンプリートです。
評価の基本「 PART9」です。

前回までの内容で、
クリニックの臨床で考えなければならない
「3つの力」についてお伝えしました。

今回からは新テーマです。
前回までの「3つの力」と同様に、
臨床で考えなければばらない
「もう1つの力」についてです。

 

「まだあるの?」

 

そうなんです。。

でも、これで全てです。
この「もう1つの力」を理解できると、
即時効果を出せるかどうかの判断に繋げることができます。

では、もうひと息
頑張ってください!

まず、前回までで確認した「3つの力」
これを別の言葉に言い換えます。

「3つの力」には、ある共通点があります。

その共通点に着目して言い換えると、
「外力」という言葉に言い換えることができます。

 

「外力・・・(-_-)」

「ややこしいよね?それ??」

 

いいえ、
ややこしくはありません。

これは字のごとく、「外の力」です。

ヒトでいえば、
「からだの外の力」となります。

「3つの力」を振り返ると、
「不可抗力的な外からの力」
「重力」
「反力」
この3つ
でした。

これらの力は全て「からだの外」から、
からだに向かってかかっている力です。

では、今回からお伝えする
「もう1つの力」とは?

それは「内力」です。

 

「内力・・・(-_-)」

「ややこしくなるよね??」

 

いいえ、
ややこしくありません。

「内力」も字のごとく、
ヒトでいえば「からだの中の力」です。

 

「からだの中の力??」

「筋力??」

「なんのこと??」

 

「外力」はともかく、「内力」。。。

たしかに、よくわかんないですよね。。

ひとまず、
からだの組織を傷つけて
痛みを引き起こす原因となる力には
「外力」と「内力」がある!
ということだけでも覚えておいてください。

「外力」は
からだの外側に存在する力で、
からだの外から身体に向かってくる力です。

対して、

「内力」は
からだの内側に存在する力で、
からだの中の組織に直接伝わる力です。

これから、内力の具体例を挙げます。

大腿四頭筋の収縮力は、
膝蓋骨を介して膝蓋靭帯に集約され、
脛骨粗面の付着部を引っ張る「力」となります。

このように、
大腿四頭筋によって生み出された
脛骨粗面を引っ張る「力」

これは「内力」です。

ざっくりいえば
筋の起始・停止部には、
筋が発生させた「力」が加わるわけです。
筋の起始・停止にかかる力は「内力」です。

ちなみに、

このような内力は、
起始・停止部分だけに限りません。

大腿四頭筋が収縮すれば、
脛骨粗面だけに「力」がかかるだけでなく、
膝蓋骨にも「力」がかかります。

大腿四頭筋収縮という現象の中で、
脛骨粗面ではなく膝蓋骨に視点を移せば、
膝蓋骨の付着部に対して
大腿四頭筋の収縮による「力」が
かかっていると解釈できるわけです。
筋腱移行部も同様に力はかかっています。

どこにスポットライトを当てるか?
という違いだけです。

いずれにせよ、
筋収縮と言うからだの中で発生した力、
すなわち筋収縮で生じた「内力」は
様々な箇所に「力」をかけています。
筋腱移行部だったり、
筋自体だったり、
骨への付着部だったり。

もしも、
患者さんの痛みが
上記の部位で生じていて、
その原因が外傷によるものでなければ、
痛みと「内力」に間に関係性がないかを
考える必要があります。

このように、
内力と患部の関係を考えることが必要なんです。

今回例に挙げた筋収縮による内力は、
全部で6つある内力のうちの1つです。

結論から言えば、
「3つの外力」と「6つの内力」
これが整形外科疾患の根本原因に繋がる全てです。

次回は、具体例を通じて
残りの「内力」を理解して頂きたいと思います。

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The workshop on physical exercise
代表者:三井祐紀