腰椎前弯増強姿勢と腹筋

こんにちは。代表の三井祐紀です。
姿勢はいろいろと分類されていますが、その中でも「腰椎前弯増強姿勢」はよくみかける姿勢だと思います。
「反り腰」を見かけたとき、あなたはどのような判断をしますか?

「〇〇さん、腰が反っていますね。」
「腹筋が弱いかから腰が反ってしまうので、しっかり筋力つけましょう!」

こんな伝え方、ありがちだと思います。
患者さんにとってイメージしやすく・わかりやすく伝える目的で、あえてこのように言っているのであれば、それはそれで良いと思います。

でも、もしも本当にそう思っているのであれば。。。
それはどうでしょうか。
腹筋が強くなれば反り腰は解消しますか?
懸命に腹筋の筋トレを行ってもらうことで、反り腰がちゃんと解消した人はいますか?

「反り腰=腹筋だ!」
こんな風に安直に答えを出すのではなく、因果関係をしっかり考えなければなりません。

反り腰の「原因⇒結果」
「腹筋が弱い⇒反り腰」でしょうか?
もしこの因果関係が成り立つならば、腹筋を強くすれば反り腰は改善します。

でも、私は逆だと思います。
「反り腰状態の継続⇒腹筋の筋力低下」だと思います。

神経障害がない方の筋力低下は、単純に「廃用的な筋力低下」です。
筋活動が少ない日常の結果としての筋力低下です。

腹筋使わないで支えられるの?って思った方。
ヒトは「動的支持機構」「静的支持機構」をうまく使って姿勢保持や動作遂行を行っています。
「静的支持機構」 = 「軟部組織による静止張力利用や骨・関節構造による骨性の安定獲得」を利用しようとして、腰を反らせて支える。
この方法を学習してしまった結果、腹筋を使わない生活が継続されたために引き起こされる筋力低下です。

そんな感じで出来上がった反り腰状態は、筋力を強化したところで改善されません。
反り腰の原因は「間違った支え方を学習してしまった結果」だからです。
「腹筋が弱いから」ではありません。

仮に、筋トレのみで安静立位姿勢が変わったとしましょう。
では、その患者さんは、動きの中でしっかりと反り腰をコントロールすることができるようになりましたか?

安静立位姿勢が変わることだけで満足していいたら、治療家として不十分な対応と言わざるを得ないと思います。
人間は、植物のようにじっと立っているだけで過ごしません。

ただ単に、筋力を強くするだけでは根本治療は不可能です。
再発予防にもなりません。

腹筋だけに限らず「〇〇が弱いから痛みが起きている」と仮説を立てることは、とてもわかりやすく、考える手間のいらない楽な仮説です。
しかし、根本解決のためには、それでは不十分です。
負担の強い支え方・負担の強い動き方、これらを正して根本的な改善を求めるのであれば、運動学的に姿勢や動作を考察して、運動学習的な側面から運動療法を展開する必要があります。

The workshop on physical exercise
代表:三井祐紀

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