臨床の特徴から考えるクリニックで必要な能力

整形外科クリニックという臨床の特徴はいくつかありますが、そのうちの1つが「外来」であるということです。
こちらが出向けばそこに患者さんがいるという状態ではなく、日常生活は基本的に自立していて、他にいくらでも選択肢がある中、「患者さんの意思で来院して頂くこと」が必須です。

その為、結果を求められます。
「ここに通えばよくなる」と思ってもらわなければなりません。
医療保険が利用できる分安いので、他の治療手段よりも選択されやすいかもしれませんが、それでも「数ある中から選ばれて、足を運んで頂くこと」が必要となります。

選ばれるために必須なことは「結果」です。
だけど、治療技術だけにフォーカスを当てていると、それはまた違います。
「結果」=「治療技術」ではないからです。

患者さんの思う「結果」は人それぞれです。
中には「結果」=「魔法をかけられたようにすぐに良くなること」という人もいらっしゃいます。
また、PT自身も「結果とは?」と問われると、このような図式を思い浮かべるのではないでしょうか?

即効で良くなるという結果が出れば、それは最高です。
でも、そんなことはほとんどありません。
なぜ?って言われたら、それは「組織が傷んでいるから」です。

傷んでいる組織があるから、痛いと感じているわけです。
傷んでいる組織をすぐに回復させてあげられればいいのですが、そんなことは可能でしょうか?

現世において、そんな魔法は存在しません。
あると思っているなら、ゲームのやり過ぎではないでしょうか。
もしくは、かなり独特な世界観をお持ちの方なんでしょう。

切り傷や擦り傷を20分で治せる人がいたら、私も信じます。
身体の中の目には見えない世界で起こる痛みだけ「魔法」が存在することはおかしなことです。

すみません、話がそれました。。。

話を戻すと、
足を運んでいただくために「結果」が必要。
⇒「結果」=「治療技術」ではない。
⇒「結果」=「すぐに良くなること」と思っている人もいる。
ここで、ちょっと話がそれてしまいました。

私が思う「結果」とは、「患者さんが私自身に価値を感じてくれるようになること」です。
なので、「すぐに良くなること」を求めている人には「それは不可能なことで、患部への負担を軽減することで自然治癒で徐々によくなっていくこと」を理解してもらい「気長に通ってみよう」と思ってもらえたら「結果」が出たということです。

「結果」とは、患者さん次第です。
例えば問診がほとんどになってしまっても、患者さん自身が「話を聞いてもらえて共感してもらえた。この人なら安心できるし、信じて続けてみたら良くなりそう」と思ってもらえたら、「結果」に繋がったのだと思います。
こう考えると「結果」=「治療技術」ではないことをお分かりいただけるのではないでしょうか?

でも、「言葉巧みさ」「傾聴姿勢」だけでは当然ダメです。
それは「詐欺師」を容認することですから。
プロとして仕事をするからには、「治療技術」も必要なわけです。
では、治療技術として何が必要か?

先に申し上げた通り、痛いということは組織が傷んでいるわけです。
傷んだ組織をすぐに治すことはできません。
でも、傷んでいる組織にかかる負担を減らしてあげることは可能です。
身体評価を通じて患部にかかる負担を減らす手段を見つけ出し、負担を軽減できる身体能力を取り戻すために運動療法などの各種治療を行う。
そうすれば「良くなる」わけです。

患部への負担を的確に見つけ出し、負担軽減に必要な身体能力を引き出す。
さらには「言葉巧みさ」「傾聴姿勢」「立ち居振る舞い」、これらがそろうことで「通ってもらえるリハビリ」が可能となります。

新人で治療技術に自信がないなら、治療の勉強と同時に「伝える力」や「聞く力」を意識してみるのも良いのではないでしょうか?

The workshop on physical exercise
代表 三井祐紀

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